1989-03-22 第114回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会安全保障小委員会 第1号
安保条約は日本の安全のためという当初の目的を遠く離れ、対ソ核戦略のための集団安保となり、核同盟に変質したことは明らかであり、有事来援研究により日米相互防衛条約へとさらにその性質を変えつつあります。 次に、日米安保体制で我が国の平和と安全が守られるのかについて述べます。
安保条約は日本の安全のためという当初の目的を遠く離れ、対ソ核戦略のための集団安保となり、核同盟に変質したことは明らかであり、有事来援研究により日米相互防衛条約へとさらにその性質を変えつつあります。 次に、日米安保体制で我が国の平和と安全が守られるのかについて述べます。
しかし、当時のシュルツ米国務長官がレイキャビク会談の直後のシカゴ大学での演説で、核のより少ない世界とは西側にとっては核抑止力の終わりを意味せず、航空機と巡航ミサイルを多数維持することにより、米国及びNATO諸国は依然として強力な核能力を持ち続けるだろうと述べていたように、帝国主義陣営はあくまで対ソ核優位を追求し続けています。
このように、日本が世界の核軍縮の大勢に逆らって、アメリカの対ソ核戦略の一大前進拠点として強化され、米核戦力を補完するものとなっていることは極めて重大でありまして、私は、日米安保条約並びに本特別協定を改正する議定書の撤回を強く求めて、質問を終わるものであります。(拍手) 〔国務大臣竹下登君登壇、拍手〕
日本を射程内におさめた中距離核ミサイルSS20の脅威が取り除かれそうな今、何をもってソ連を脅威とし、何の大義名分をもって自衛隊を増強し、米国の対ソ核戦略に迎合しなければならないのかと新聞の投書も言っています。これが国民の素直な気持ちではないでしょうか。 しかし、INF全廃条約調印後の世界情勢に逆行して、日本側から米軍の有事来援研究を提案したことは重大です。
ですから、やはり米ソの核軍縮への努力という新しい動きが始まったわけですから、ここで米側の対ソ核抑止戦略に協力するのではなしに、米ソに対して核軍縮をアジア・太平洋に実践するその働きかけをすることによってこの困難な状態を突破すべきであって、今のような方策は得策であるとは私には思えません。
総理は、横須賀を恒常的な対ソ核基地とし、厚木に爆音、三宅島にNLP、夜間離着陸訓練基地を押しつけているミッドウェーの、さらに放射能禍の危険まで生み出す原子力空母の横須賀母港化を断固として拒否すべきです。いかがですか。 環境庁長官は、世界の文化・自然遺産保護条約の趣旨からいっても、日本のガラパゴスと言われる三宅の自然、オジロワシの住む貴重な池子の緑をどう守っていくのか、決意をお伺いしたい。
SDIは核軍拡を宇宙にまで拡大し、対ソ核優位を確保することによって、アメリカの核先制攻撃戦略を保障しようというものであります。この危険な核軍拡計画への我が国の参加は、被爆国日本国民の核兵器全面禁止の強い願いに背くものであり、本院の三つの決議、すなわち、非核三原則の決議、武器輸出禁止決議、宇宙の平和利用に関する決議に真っ向から違反するものであります。
SDIが宇宙にまで核軍拡を広げて、ソ連の核ミサイルに対する防御網によって対ソ核優位というものを実現するということはワインバーガー長官の議会証言でも明らかであります。 そこでお尋ねしますが、今回の協定は、研究参加のための協定とその実施のための取り決めというものが調印されたそうでありますが、具体的、実質的な内容を持っている実施取り決めが秘密、不公表になっている、これはなぜでありますか。
そうすると、対ソ核優位じゃないということなんですよ、今おっしゃっているように。そして、この自民党調査局に書いてあるのは、バランスじゃなくて対ソ核優位に立てということなんですよ。総理は今それを否定されましたね。それでよろしいですね。
○岡崎委員 そのとおりだとおっしゃるのは、対ソ核優位をねらっているということですね。間違いないですね。
対ソ核優位をあなたはねらっていませんか。そのことをじゃ聞きましょう。 昭和五十七年四月に自民党調査局の出している分析資料「反核と平和を考える」、この中に書いてあるのですけれども、「真の軍縮への道は、米国が対ソ核優位を確立し、ソ連に核を使えないものとする以外にないのである。」「対ソ核優位を確立し、」あなたが言っているとおりのことが書いてある。
このような世界の非核の大勢に逆らう中曽根内閣の立場の根底には、自民党自身の文献が明確に述べているように、米国が対ソ核優位を確立することが必要だという考えがあると言わざるを得ません。総理は、昨日、我が国も含めアジアに配備されたアメリカの核トマホークや核攻撃機に全く触れず、INFアラスカ配備発言が交渉のテクニックであると弁明をいたしました。
しかも、我が党金子書記局長の予算委員会での追及によってアメリカとの核兵器持ち込みの密約の事実が明らかにされたように、アメリカの対ソ核戦略に深く従属させられたもとでの軍拡路線であります。 次に、空前の異常円高を追認し、対米公約の前川リポートに基づく産業構造調整を強行する予算であることであります。(発言する者あり)
このワインバーガー国防報告は明らかに、核軍縮よりもSDIの推進を、核廃絶よりも対ソ核戦略増強を目指すレーガン戦略を反映したものであると言えましょう。 日本の中曽根内閣は、このワインバーガー国防報告を予見していたかのように、防衛費の対GNP比一%枠廃棄の挙に出ました。
レーガン政権の内部では、あるいは私の観察が間違っていたら失礼なのでございますが、この三年のうちにペンタゴンを中心にSDIがある種現実化しているという面がありまして、大統領は都市を守ろうと最後的には考えているけれども、それは最後に守れるかどうかわからなくとも、ソビエトの特にICBMに対する脅威を考える場合に、それを打ち出した直後に、撃ち落とせるというシグナルを送ることによって要するにアメリカの対ソ核抑止力
そうすると今議論があるのは、傘は傘でも、漏れるけれども、どしゃ降りでなければ間に合うような傘でいいかどうかという議論がされておりまして、完璧でなくても、多少漏れのある傘であってもかなりブーストフェーズやミッドコースで防げるような技術開発ができるぞというサインを送るだけでも対ソ核抑止力を高めるかもしれない。
例えば、八月二十四日佐世保にアメリカの戦艦ニュージャージーを初め原子力巡洋艦が相次いで入港し、日本海、オホーツク周辺での対ソ核戦略の大演習が行われようとしています。このニュージャージーは浮かぶミサイル基地とも言われ、核弾頭装備可能なトマホークを搭載していることは明らかであります。総理、このニュージャージーの核持ち込みについて事前協議はあったのでしょうか。非核三原則は被爆国日本の国是でもあります。
CIが核戦略の中で最も重要な機能を果たすものであることはワインバーガー国防報告がつとに指摘したところでありますが、このジャイアント・トーク・ステーションはグアム島から飛び立ってソ連領土周辺を毎日パトロールしているB52に対し、米ソ対決の際、アメリカ大統領からの対ソ核爆撃指令を伝えるその施設であります。これが核報復の最優先の目標となることは言うまでもありません。
総理は、アメリカの核使用を排除できないと昨年重大答弁を行いましたが、日米共同作戦研究に公海での対ソ核使用を含めるつもりなのか。アジアで核戦争を開始し、日本を核戦場にするという民族の命運にかかわる重大問題ですから、端的に見解を述べていただきたい。 神戸市の十年にわたる核積載艦入港拒否の経験がヒントになったニュージーランド政府の非核政策を、日本政府自身が採用すべきときが来ています。
このような、政府がみずから目標と称していた「防衛計画の大綱」では、想定さえもしていなかった大軍拡と日米共同作戦計画、二千海里シーレーン防衛なるものは、総理が言うような日本商船の護衛などでは決してなく、アメリカの対ソ核戦略に我が国自衛隊をますます深く組み込むものであることは、明らかではありませんか。 だから、ことし六月、マンスフィールド駐日大使は、日本は米国の最前線であると言明したのであります。
つまり、先ほどから同僚議員がさんざん言ってきて、これはやや古典的な論争なんだけれども、二十八カ所だろうが、二十九カ所であろうが、それはさながら、在日米軍基地に存在する対ソ核戦略支援システムの一環であるなんて認めたらこんなにひっくり返っちゃうから、あなたたちは断じて認めないだけであって、問題は、日本の国会ではこんな平べったい議論をしていますが、これを核戦略の常識という世界の軍事常識にさらしてみると、これはさながらじゃなくて
このように中曽根内閣は、レーガン米政権の力の政策と対ソ核戦略是認の立場から、この米ソ核軍縮交渉にとっては有害かつ誤った姿勢に終始している。ロンドン・サミットからボン・サミットへの経過の中で、中曽根首相は一貫して西側同盟の結束強化と力の政策を主張し、レーガンの対ソ核戦略をこの立場から支持し続けることによって、米ソ核軍縮交渉の進展に重大な障害をみずからつくり出しているのである。
ところが今度は対ソ核戦略の中に、アメリカの戦略の中に完全に日本は民間企業であろうとそれに参加するということになるわけです、これに理解を示せば。